薬物治療の副作用で多毛症に。多感な16歳の少女を襲う厳しい現実
中国・浙江省、金華市に住む16歳の少女、通称ナナさん。
彼女は2010年に骨髄機能低下による貧血の1つと言われる「再生不良性貧血」だと診断されました。放置しておくと死に至るという難病でしたが、薬物治療で完治させることも可能だそうです。
しかし、それと引き換えに10代の女の子にとってはあまりにもつらい副作用を受け入れなくてはいけませんでした。
その副作用とは、男性ホルモンが異常に作用してしまい、多毛症、つまり顔面や手、足など全身が黒く太い毛に覆われてしまうという過酷な症状です。
薬物治療を行うことで命は救われましたが、今後も引き続き薬物を使用していかねばらなず、とても16歳の少女とは思えない外見を維持していかなくてはいけないという現実が待ち受けていました。
ナナさんは学校ではとても活発で優秀な生徒だったと言います。
しかし運悪く副作用が強く出て来てしまい、とても人前には出られない状況になってしまいました。
多感な年頃なので無理もありません。
今では家に閉じこもって誰とも話さず一人本を読んでじっとしているそうです。
医師の話によると、薬物治療を続ければ3年ほどで完治するらしいのですが、彼女の家庭では経済的余裕がなく、薬の量を減らしているため治りも遅くなると考えられています。
命を守るためにつらい現実を受け入れた彼女。
いつか病気が完治して薬からも解き放たれ、その後の人生が幸せなものになることを願わずにはいられません。
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